コラム

レンタル農園と土地活用の未来


 
24時間使えるIT・ネットが高度・高速化して便利になった反面、効率一辺倒の電脳生活に疲れを感じている人も多いのではないでしょうか。
昨今は、食の安全性への興味が高まっていて、道の駅やファーマーズマーケットなどでの買い物をはじめ、自身でも安心できる野菜を栽培したい、という方が増えているそうです。
 
そんな方におすすめなのが、「レンタル農園」の存在。東京など都心に住んでいながら、土と触れ合い、自分で野菜を作ることができます。
 
レンタル農園として都民の人気が高い、東京23区にある区民農園。
 
区民農園とは、区が農家から使用した農地等を整備して、区民に有料で貸し出してくれる制度です。民間が運営するレンタル農園やシェア畑に比べると安価で広い土地を借りることができ人気があります。
 
区民農園に応募する条件は、区によって異なりますが、原則、農園のある区に住民票があり、居住していることが必要です。そのほかにも「自分で耕作し、年間通じて適切に管理すること」(世田谷区)や「区画周辺や農園内の自主的な清掃ができる方」(江戸川区)などの条件もあります。
 
中でもユニークな区民農園は江東区の「夢の島区民農園」。
ここは2012年にオープンした、江東区でも一番新しい農園。HPによると、トイレ・貸農具が完備され、職員が365日常駐、週末には農業指導員に相談もできるという充実ぶり。一般枠で10㎡(187区画)が5月~2月まで、年間1万円で利用でき、毎年5月1日の農園利用前には、苗や肥料の準備をして開園を心待ちにしている方も多いそうです。
 
こうした区の取り組みは、土との触れ合いを通して活力を取り戻し、季節野菜や伝統野菜の収穫の喜びを分かち合う等、土地の有効活用を通じて区民の健康や余暇の充実に、新しい価値(体験)を提供しています。
 
民間でも、眠っている遊休地をリメイクして体験農園(貸農園)をつくり、収益化しようという試みがあります。自産自消(=自分でつくって自分で食べる)を目指し、営農希望者とのマッチング、営農サポートなど、区民農園よりは利用料が割高ではありますが、その分きめ細かいサポートが充実しています。
 
農業に興味はあるけどスキル・知識がない、家庭菜園では物足りない、という方にも手頃なレンタル農園。農園利用を通して農業の理解を深めたり、農業を気軽に体験できる機会を増やすこと、営農を担う次代の育成等、レンタル農園を通じた土地活用の可能性は意外と小さくありません。
 

新着情報・お知らせ一覧へ